孤高の映画詩人ブレッソンの表現が精神の極みへと向って行く姿勢は、このごく初期の作品にも端的に見られる。それは悩み深き若い司祭を主人公にしているという表層からでなく、その懊悩を突き放すように客体化する、怜悧なまでの映像の力によって痛感させられるのだ。田舎司祭を取り巻く人々の聖と俗に揺れる姿が、彼の信仰にどう関わり、彼が自らどのような答えを出して行くかが、正に日記を綴る描写を挿し挟みながらスケッチされて行くが、彼は次第に懐疑的にならざるをえなくなり、健康をも害してしまう。ブレッソンのどの映画を見てもそうだが、描写の余りの潔癖さに、他のイメージに置き換えながら(詰まり自分流の翻訳をしつつ)見たくなるほど、純度の高い映画だ。
<allcinema>
題名 | 田舎司祭の日記 |
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年 | 1951 |
ジャンル | ドラマ |
国 | France |
スタジオ | UGC Films |
キャスト | Claude Laydu, Jean Riveyre, Adrien Borel, Rachel Bérendt, Nicole Maurey, Nicole Ladmiral |
クルー | Robert Bresson (Director), Georges Bernanos (Novel), Jean-Jacques Grünenwald (Original Music Composer), Pierre Charbonnier (Art Direction), Jean Rieul (Sound), Robert Sussfeld (Production Supervisor) |
キーワード | small town, based on novel or book, faith, priest, rural area |
リリース | Feb 07, 1951 |
ランタイム | 115 分 |
品質 | HD |
IMDb | 7.50 / 10 沿って 257 ユーザー |
人気 | 9 |
予算 | 0 |
収益 | 0 |
言語 | Français |